ディズニーサイエンスコミックス リロ・アンド・スティッチ 遺伝と進化
5/27にショップディズニーアカウントが宣伝していた書籍。
#ディズニー と #ピクサー のキャラクターが活躍するまんが「ディズニーサイエンスコミックス」シリーズで、科学を楽しくわかりやすく学ぼう♪
— ショップディズニー (@shopDisneyjp) 2022年5月27日
📕#トイストーリー の恐竜超時代
📕リロ&#スティッチ の遺伝と進化
全国の書店、オンライン書店で販売中!https://t.co/RWla7AkkcE(Amazon) pic.twitter.com/QgxEzOoMpe
2月に発売していたのに私の周りの銀河連邦関係者誰一人として認知していなかったという衝撃の書物です。
小学舘から発行されていて、いわゆる『ドラえもんの学習マンガ』みたいな感じのものなんですが、
学習マンガとしてもそれ以外としても本当に物凄く良い物だったから宣伝させて。
どれだけこの書籍が凄いかって言ったら、
『ハワイ以降出没しているリロステフランチャイズ作品を全部リアルタイムで見て、中国以外は全て舞台の場所に行き、素手で奴らをなぎ倒す十数年を経ていた私が大絶賛』
という感じ。伝われ。
①学習マンガとしての側面
おそらく、海外の子供向け科学雑誌に複数回にわけて連載されていたのであろうこちらのマンガ。
メインストーリーに合わせて、遺伝と生き物の進化・ホモサピエンスのルーツなどを分かりやすく解説しています。
分かりやすく解説していると言っても子供騙し的な解説ではなく、ガッツリ解説。
一例をあげると、DNAの螺旋階段が『アデニン、チミン、シトシン、グアニン』で構成されて、これらが対となって生物が機能する情報を含んでいることをさらっと説明している。
そんなん私高校行くまで習わなかったが?なんなら生物のテスト、赤点取って課題に追われてた←
最近の小学生が私の時代より多岐の分野に渡って皆はちゃめちゃに賢いのは知ってはいるが、あまりにすっ飛ばしすぎじゃないですか???
私小学生の頃、給食の揚げパンのことしか考えてなかった!!!!
こういった解説が要所要所にあるので、遺伝子や生物に興味を持つきっかけにもなるものです。
②リロステの読み物として
メインは勿論、①の学習マンガとしてなんですが、これ、あまりにもリロステの新作ストーリーとして完成度が高い。
(1)題材
『遺伝と進化』というテーマをリロステでやろう、って言った人にお中元送りたい。ハムとカルピス、どっちがいい?
になりがちな中、違法な遺伝子実験の産物である626とそれを生み出したジャンバ、地球の生物に詳しいプリークリーという、映画本編でも一部しかその属性が生かされていなかったキャラクターを解説係にすることによって、マンガ本編内でも違和感なく解説が出来る。そしてキャラクターの解像度も高くなるという一粒で2度美味しいスタイル。
こんな完璧な構図を何故突然出した。ありがとう。
あまりに違和感無さすぎて、私の脳ミソがジャンバの解説をいつものジャンバの雑談的にとらえてスルーするから、お勉強要素が頭に入ってこない。揚げパンしか頭に残らない。
ちなみに宇宙のほうの解説は、夏ごろ発売のサンフランソウキョウの大学生達がやってくれるそうです。
(2)カウアイ島
メインは遺伝や生物の進化についての話ですが、ストーリーに沿ってカウアイ島を移動しながらさらっとカウアイの観光地的な部分を映す巧みの技。
ザシリーズの時もなんですが、リロたちにとってはただの地元なので、会話や話にスルッと溶け込んで出てくるの、大好きなんですよ。
露骨なご当地アピールじゃないところがgood!
アラカイ大湿原とか出してくるとか正気か。あそこ本当に足場悪いよな!!
(3)作画
無茶苦茶良い!!!!!!!!
特に書かれてはいませんが、おそらく作画は
『Disney storybook art team』。
Disney publishing worldwide発行の【ちゃんとした・公式の】書籍関係は大体ここ作画。
光源からの光の当たり方とかたぶんこんな感じだったので。違ったらスマン。
マンガだけどキャラクターが生き生きと動きます。
おかしいな、ハワイ以降新作アニメや動くマンガがあったはずなのに、それより動いているぞ?
そして全てが新規イラスト。フルカラーイラスト集じゃねぇかこれ。
動きよすぎて一部626が腕5本になる作画ミスとかありますが、そんなもん全く気になりませんね!キャラクターが生きているんだから、モーションブラーですよね!!626だって勢いよく腕生やしますよね!!
(4)翻訳
輸入物翻訳にありがちな、『キャラクター一人称違う/作品内特有固有名称が違う』現象がない。
特にリロステはexperimentを『試作品』ではなく『実験体』と訳して商品出していたり、
ハムスターヴィール一人称が『俺』だったりドッタンバッタン大騒ぎな過去があるので、アニメ本編と統一されてるだけでビックリします。
どうしたの、頭タンスにゴンした??
キャラクターのセリフ言い回しも『こういうこと言うよね!!!!』の頷きの嵐であかべこに生まれ変わった気分。首痛い。
作画の件と合わせて、本当に新作アニメ見てる気分でした。
私には一銭も入らないのですが、本当にこれはお子様以外にもお手に取って頂きたいです!勉強になるし!!皆で勉強して試作品作ろうぜ!!
③浮かれてメンバーを紹介するぜ
お話の内容はご自身で…ですが、簡単にキャラクター解説はする。
・ジャンバ
今回大体彼のせい。
すべての道がローマに通じるようにリロステのトラブルの原因は大体彼に通じる。
今回は自分の分野だからあまりにテンション高すぎてヤバい。銀河連邦に遺伝子実験バレたの全く反省していないなこれ。
白衣を脱いで、白衣の下は何も着ていなかったという衝撃の事実を読者に見せつける。
・プリークリー
…地球解説要員として、映画以上に本領発揮。そうだった、皆優秀なんだった。
銀河連邦にチクったことを責められるけど、いや至極真っ当なことしただけなんだが?
・リロ
…立ち位置的に質問係になりがちではあるが、圧倒的リロ。ナニに内緒でジャンバと実験ワキャワキャしてるの見るの好物です、もっと見せて。
挿し絵で幼少期の、オムツ履いてタッチしてる赤ちゃんリロがみられるよ!!
・スティッチ
今回はどこにも不時着しないし、知らん幼女の家に転がり込んだりしてないよ!!!!!!
イイコちゃん全開ではない、嫉妬したり活躍したり。夢中になりすぎて沼ダイブしてジャンバに引っ張りあげられてる図がたまらん。
後半、謎に触角を使った探査新技を披露。ダウンジングマシンだったのか。
・ナニ
振り回されポジションだけど、プリークリーの胸ぐら掴む強さは健在。流石、試作品にお鍋の蓋で対抗しただけはある。
赤ちゃんリロのタッチの手伝いする、若かりし頃のナニが見れる。
・デイヴィット
ある意味本作主人公兼被害者。
もっと怒っていいと思う。
ジャンバは謝れ。
・コブラ
地球側解説係兼運転手。
ジャンバと2人で石炭期とかジュラ期の話してるの、最高に専門家同士って感じ。CIAのエイリアン担当は進化の歴史に詳しいらしい。マジデカ。